「女の甲冑着たり脱いだり毎日が戦なり」

雑誌で面白いタイトルの本を見つけました。
女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。
あはは、何となく気持ちわかるかも。。。

もう長いことお守り的に毎日身につけているリングたち。息子が生まれた時や、母になって初めての誕生日に夫に買ってもらったもの、大きな仕事を成功させた時に自分で買ったもの、などそれぞれに思い出のあるものですが、これらは、いわば困難な局面でも自分を奮い立たせるための、私の甲冑であるのかも知れません。(特にブルガリのゴツゴツのリングをつけていると自分が強い女のような気がしますしね。)

さて、毎日が戦なり、といえば、昔とある日本企業にいた際、指導してくれた先輩に「仕事場は、お友達同士で仲良くなる場じゃない。戦場だ。」的なことを言われました。それまで「職場で良い人間関係を築いてみんなで仲良く仕事をやっていくのが良いことだ」と思い込んでいた私にとって、それは結構衝撃でした。でも、確かに一理あると納得。以降、仕事はビジネスの目的を達成するためにあの手この手を尽くして結果を出すことであって、別に愛想よくしてお友達を作る場ではない、とスッキリ割り切ることができて少しずつ事が回り始めました。

「戦場」と言えば、マドモアゼル・ココ・シャネルも「仕事とは戦いよ。」と言っていました。私の戦いと言えば、「外資系企業で頑張ることで、社会から、日本古来の息苦しさ、生きづらさ、閉塞感を追い出す。」ことです。
私はキャリアの大半を外資系企業で過ごしてきました。「エスタブリッシュド」より「チャレンジャー」が好きで、常にチャレンジャーを選んできました。ガラパゴス市場である日本では、常に日本の大企業がエスタブリッシュドであり、市場のガリバー的地位を占めています。その中で外資系企業は、多くの場合、それに対抗する「チャレンジャー」です。もし、現在まで延々と続く日本の労働市場の閉塞感と固定化(新卒で大企業に正社員就職できなかったら再チャレンジの機会がない、日本企業では30年務めるのが当たり前で転職回数が多いと嫌われる、人材の流動性がない、等)や、意味のない残業などでの長時間労働の文化が、日本の大企業によって率先して作り出されてきたものだったら、それは非常によろしくない。そんなものやっつけて、日本を、人材が自由に移動できるよりフェアな労働市場、仕事の効率を上げて長時間残業が必要ない労働文化にしたい、そう思って仕事しています。だから、チャレンジャーとしてあの手この手のアイデアで、日本の大企業を潰しにかかります。(。。。言葉悪いですね、いや、海外の良いものや文化を通して新しい価値観をもたらし生活を豊かにするお手伝いを頑張ってする、とでもいいましょうか。)
日本企業も外資にコテンパンに叩かれれば、仕事のやり方を見直して変えていきます。そうすれば自ずと労働市場の文化も変わっていく。私の戦いは、目の前の仕事を一生懸命やることで、微力ながらも日本の労働市場の流動化、柔軟化に貢献すること、だと思っています。
(微力でも一人一人の力ってたくさん集まるとムーブメントになりますからね。)