お金2.0

今年初めから面白い本に出合ってしまいました。
今まで私は自分のことをニューエコノミーの住人だと疑いもしませんでしたが、(理由:現在まで転職8回(留学、異業種異業界へのキャリアチェンジ、マネジメント職移行を含む、全てポジティブ転職)。一つの会社に長きに渡って勤め自分のキャリアやアイデンティティを会社に丸投げして生きていく(=オールドエコノミーの住人)生き方ではなく、自分のスキルを頼りに、国境関係なく自分によりよくフィットする好みの仕事や職場を能動的に選んで生きていくタイプだから。)
この本に出てくるデジタルネイティブならぬトークンネイティブにとっては、私でさえもまだ実はオールドエコノミーの住人なのでは?と感じてしまいます。

ほっこりしたのは、これからは、今までのような中央集権的な単一の経済圏ではなく、個人が経済圏を作る主役となり、複数の経済圏が存在する世界になる。そして、それらの共存する複数の経済圏から、個人が自分によりフィットした経済圏を選んでそこで生きるようになる。
私にとっては、オールドエコノミーは打ち倒すべきもの、複数の経済圏は共存不可能であるものと思っていたので、この本を読んでとても心が温かくなりました。

この本の著者は30代前半の方。やはりデジタルネイティブトークンネイティブと呼ばれる世代の方は考え方が斬新、その発想が面白くて目からウロコが落ちる思い。これからは、自分より10歳以上若い世代の学者さんやらビジネスマンの発想に触れていきたいと思います。思えば自分より古い世代の経済や国家の考え方って今もう行き詰って立ちいかなくなってきているわけで、今更そんな世代の人たちの経済本やらビジネス本やら読んだって自分が化石になるだけだな、とこの本を読んで思いました。

例えば、私たちの子供がスマホに夢中になっているのを親世代は自分が経験したこともない状況だから懐疑の目で見て心配しますが、それは人間原則として自分が経験したことがないものは理解できないだけであり、生まれた時からそれがあった世代にとっては当たり前の便利なツールであって心配することでも何でもない、といった感覚なんだと思います。理解できないから置いて行かれる、なんて状況にはならないようにしないとね。

さて、昨年2017年で私が一番面白いとおもった本はこちら。いわずと知れたリンダ・グラッドソンさんが、「人生100年時代」「パラレルキャリア」「ポートフォリオワーカー」などの言葉を提唱している本です。

わくわくするような楽しみな時代になりましたね!それでは、おやすみなさい。