「革命のファンファーレ」と「多動力」。

「お金2.0」を読む人は「日本再興戦略」も読んでいて、この2冊を読んでいる人は「革命のファンファーレ」と「多動力」を読んでいるらしいとのことで、アマゾンのレコメンデーションエンジンに勧められるがまま、2冊を一気読みしてしまいました。どちらも隙間時間にあっという間に読める本です。

芸人としての西野さんは今まで全く知らなかったのですが、クラウドファンディングなどで何かとニュースになる方で、この本を私の友人が面白いと勧めていたのも決め手でした。読んでいてスッキリしたのは、
『「お金」とは信用を数値化したものだ。』
とお金の意味を端的にズバッと定義していたところ。これには確かに、納得。キャリアの世界でも、いい仕事をしてくれるだろうと信用できる付加価値の高い人に高給を出すものですしね。
この西野さんは、「クラウドファンディングとは信用をお金化するための装置だ」といい、お金が集まる人と集まらない人の差は、企画者の信用度の差に他ならないと断言しています。この意味では、テレビタレントは、ギャラの出所がスポンサーからお金をもらっており嘘を重ねなくてはならない立場となるため、有名なテレビタレントとクラウドファンディングの相性はすこぶる悪いそうです。
『「好感度」と「信用」、「認知」と「人気」はそれぞれ全く別物だ。』
・・・分かる。自分も、仕事ができるという信用なくして別に好感度の高い人に仕事を頼んだり物を買ったりしませんしね。現代を生き抜くためには、「お金を稼ぐな、信用を稼げ」とのことです。

さて、次はホリエモンさんの「多動力」。

思わず「もう、ホリエモンったらー」と苦笑してしまうところが多いのですが、スケールや次元は全く異なることをお断りしたうえで、私、性格的にはこの方に少し似ているかもしれません。。。
この本でホリエモンさんが繰り返し繰り返し書かれていることは、
「物事を継続するためには、時間を短縮するよりも、やり方を工夫しストレスがかからないようにすることが重要だ。」ということ。プロジェクトをどっさり回している多動な彼の人生の最優先事項は「十分な睡眠」と「ストレスのない生活」だそうです。
『「酒を飲みすぎると脳細胞が死ぬ」「肉だけでなく野菜も食べろ」「化学調味料は摂取するな」…そんなアホみたいなことばかり心配してストレスを溜めることの方が健康にとって害だということも理解した方がいい。科学的根拠のないことに振り回されストレスを抱えるというバカげた状況に陥らないように最低限のリテラシーは持つべきなのだ。ストレスが万病のもとであり、免疫系の働きを妨げる原因となっていることは間違いない。』
これには大賛成です。私自身、週2回ぐらい自炊であとは外食メインですが、健康を気遣って毎日自炊した健康食ばかり食べている人よりもずっと心身ともに健康で外見が若くて長生きする自信がありますよ。朝5時に起きて家族分の朝食とお弁当と夕食を作りおきして、仕事が終われば毎日の献立を考えてスーパーに走る、みたいなことを毎日していたらストレスでボロボロになって健康を害していたことでしょう。(もちろんこの一連のルーティンが好きで全く苦にならないという方は別です。)
私自身もホリエモンと同様、自炊だ健康食だ云々以前に、嫌なことをスルーし好きなことしてストレスを溜めないことの方が健康で幸せな人生を送るためには大切だと感じます。

さて、2冊読んだ中で私が好きな言葉で締めくくります。

「常識のアップデートを止めてはならない。」(革命のファンファーレ)