セレブ主婦の懐事情。
昼休みに六本木近辺を歩いていると、ヨーロッパ製の高級ベビーカーを押し、ベビー用品が入ったブランドバッグを提げて、流行の服を身にまとった実におしゃれなセレブ風ママ達が、オープンテラスのカフェでおしゃべりしながら午後のひと時を楽しんでいる姿をそこらじゅうで見かけます。そこはもう、ファッション雑誌かなにかの世界のよう。世の中には別の世界で生きているような人たちが存在しているように思われます。
さて、出たらとりあえず買ってみる我らがちきりんさんの新刊本によると、
「高収入家庭ほど支出が多いため貯金がなくぎりぎりの生活をしている。」そうです。
そこで、単なる好奇心から、セレブ主婦の懐事情を独断と偏見で勝手にシュミレーションしてみることにしました。
※注意
このシュミレーションは、ちきりん本からの情報と、現地の物価事情などをもとにした私の独断と偏見に基づいたおおざっぱな試算であり、特定のモデル等は一切存在しません。
【定義】ここでは、セレブ主婦を、(勝手に)以下のように定義します。
南麻布、広尾、青山近辺に住み、夫の税込み年収が2000万円以上の専業主婦。
【仮定】
夫の年収:2000万円とし、内訳は以下と仮定する。
夫の月収:100万円
ボーナス:800万円(年1回支給/会社業績が悪い時は0円。)
子どもは1人とする。
【毎月の収支シュミレーション】
- 100万円 月収
- (30万円) 税金/各種社会保険料
- (30万円) 家賃(2LDK)
- (20万円) 麻布のインターナショナルスクールの学費
- (10万円) 車のローン(この辺で主婦がよく運転しているポルシェの下層モデルカイエンを想定)
- (5万円) 駐車場代
おや?この時点でもう残り5万......?
すこし切り詰めながら、続けましょう。
- (4万円) 毎週末の家族レジャー費用
- (4万円) 毎週末の雰囲気のいいレストランでの家族での外食
- (4万円) 子どもの学資保険/夫の生命保険
- (2万円) 光熱費
- (6万円) 毎日の食費(広尾の明治屋かナショナルで食材調達し毎日自炊)
- (5万円) 夫婦の交際費/雑費
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-20万円の赤字です。
でも大丈夫、ボーナスがあります!
- 800万円 ボーナス(年1回)
- (250万円) 税金/各種社会保険料
- (200万円) 年2回の海外旅行(ステイは高級リゾートホテル)
- (50万円) 妻への記念日対応(プレゼントはブランド宝飾品の中級品を想定)
- (100万円) 夫婦の趣味/服飾雑貨/子ども雑費
- (240万円) 毎月の赤字分の補填
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それでも-40万円の赤字になります。
まあ貯金はできませんね。子どもの教育費をとっても学資保険ごときじゃ辛うじて大学入学できても卒業するまで資金もちませんよ?
あ、近くに住むおじいちゃんおばあちゃんのお財布がありましたね!
別に貯金がないことが悪いと言っている訳ではありません。
ちきりんさんが先述の本でおっしゃっているように、いくつまで長生きするか分からない時代に全ての老後費用を貯金することは全く不可能なので、これからの時代、重要なのは、ストック(貯金)ではなくて、フロー(稼ぐ力)です。←この言葉はかなり感動。
何が言いたいかっていうと、
端から見て華やかそうに見える人たちでも、結構普通で家計は火の車だったりするのですよ。
セレブママもあなたも実はそんなに大きくは違いません。
人間の身長の違いが世界一低い人と世界一高い人を比べても1mちょっとぐらいしか違わないように、生活レベル含め結局人間何事においてもそんなに大きな違いはありません。
(あ、代々続く大資産家や、大成功した起業家などごくごく少数の人は例外ですよ。)
そう思うと、セレブママに気を取られてる暇があったら、目の前の事に毎日愚直に取り組んで、自分なりにささやかな目標と楽しみとともに生きていこうと思う今日この頃なのですよ。
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