乳幼児の風邪対策

ムスコが初めて38度以上の高熱を出したのは、10ヶ月の時でした。
そう、あれは保育園に入れてから約2週間経った頃。
そう、保育園は、1歳前後の子どもにとってはそれはもう病原菌のデパート。
初めて熱を出して以来ほぼ毎日風邪をひき、鼻水をたらし、咳をして、そのままかなりの確率ですすった鼻水のせいで中耳炎になり、抗生物質を飲む毎日。医師も薬剤師も2歳ぐらいまでは抵抗力がないので仕方がない、こんなもんですよ、とかおっしゃいますが、もう抗生剤飲み過ぎて将来効く抗生剤がなくなってしまうのでは?と心配になったぐらい。

あまりにも毎日通い詰めるので、薬漬けになってしまうのもかわいそうだと不憫に思った近所の小児科の医師が勧めてくれたのが、抵抗力を上げる体質改善の漢方薬
その小児科の患者の8割に効果が現れ、早い子だと飲み始めて3ヶ月で風邪をひかなくなり小児科を訪れる回数が激減するという。
ムスコを抗生剤漬けにしたくなかったし、1ヶ月後に復職を控えていたせいもあり、藁をもつかむ思いで医師の提案を受け入れ、
柴胡桂枝湯エキス顆粒」を処方してもらいました。
朝晩の2回、私は(楽なので)お湯でとかしてスポイトで与えることにしたのですが、漢方薬だから苦いのかな、嫌がるだろうなー、と思っていたら、ムスコの好みにあう味だったようで、素直に口を開けて飲んでくれました。
(もちろん嫌がる子もいて、デザートに漢方薬を混ぜるとか苦労して飲ませているお母さんもいるようですが、)薬剤師によると、嫌がらずに飲む子は、その処方された漢方薬が体に合っていて効くことが多い、とのことでした。
ムスコにはその漢方薬がたまたま体質にあっていたらしく効きも早く、飲み始めて約1ヶ月経った頃から、鼻水をたらさなくなり、風邪をひかなくなり、めったに熱を出さなくなりました。
(あ、でもウィルス性の胃腸炎とか、手足口病とかの伝染病には効きません。あくまで風邪をひきにくくするサプリみたいなもんです。)

お陰で復職後もムスコは発熱して保育園を休む事はめったになく、ありがたい事に私もめったに会社を休むことなく働く事ができています。

ただ、復職前に、保険として、100%対応の病児保育サービスに加入しました。
認定NPO法人フローレンス | 新しいあたりまえを、すべての親子に。

毎月会費は取られるし、使えば使用料もかかってくるので決して安いサービスではありませんが、100%対応ということでいざというときでも安心して仕事に行けるので保険のような感じになっています。実際今まで2ヶ月に1回使うか使わないぐらい。
他に区のファミリーサポートにも加入したんだけれど、100%対応ではないし、当日朝に空いている人を捜すのが面倒で使いにくく結局1回も使っていません。

保育料とか病児保育のシッター代とか、乳幼児を抱えて働くのは本当に高額なお金がかかります。
しかし、先述の病児保育サービスの代表の駒崎さんという方が以下の著書で言っておられるように、
「確かに高額です、しかし、それは、働き続けるための投資です。」
2人が「最高のチーム」になる―― ワーキングカップルの人生戦略

(仕事を続けるための)「投資」という言葉が妙にしっくりきます。子どもに保育園やシッターが必要な時期なんてほんの何年かの短い間です。
しかしながら、一度仕事を辞めて何年もブランクをつくってしまうと、なかなか思い描くような条件での復職が難しくなる。
まあ、10年ぐらいして子どもが大きくなってから派遣社員にでもなって大手に勤めようかしら?なんていう幻想は、林真理子先生が見事に打ち砕いてくれます。
「選ばれるために日々仕事で研鑽し続けている派遣社員との競争で仕事から離れて10年もブランクのある主婦が相手になるはずがない。」
野心のすすめ (講談社現代新書)

毎月保育料とシッター代に大枚をはたいているのも働き続けるための投資なのよ、って思って自分を慰め、日々研鑽しようと思う今日この頃です。