ネットワーキング狂いの悲哀

日経ビジネスオンラインで昨日見かけた、小島慶子さんの対談記事で、あまりにも歯切れ良すぎるお言葉があったのでシェア。

「周りの友達って、別に給料や仕事をくれないですよね。別にいいんだよ、そんな人たちにどう思われても。ダサいって言われても、頑張って自分に給料とか仕事をくれる人に「いいね」って思われたほうがいいわけだから。」

言われてみれば全くその通りなんだけど、ここまではっきり言い切られると、なんかすがすがしいですね。スゴいなぁ、この人の生きっぷり。
と思うと同時に、この言葉は、「ママ友作らなきゃ」とか、「ご近所づきあいしなきゃ」、「人脈作らなきゃ」、とかいったネットワーキング強迫観念を持っている人たちをいくぶん自由にするものなんじゃないかと思います。

確かに、島国日本の文化的なものもあったんだろうけど、小さい頃から友達作れ、みんなと仲良くしろって各方面から言われて育ってきたように思いますので誰もが多かれ少なかれこういった強迫観念を始めは持っているものだとは思います。
しかし、歳を経て子どもを持って職場復帰したりするともう毎日分刻みに時間に追われる生活になるわけです。そんな中で全ての友人知人とのネットワーキングをメンテナンスするなんて不可能ですし、限られた時間しかないわけですからそれこそ、先ほどの小島さんのおっしゃる「優先順位」の話になるわけです。優先度は家族、仕事、友人の順みたいな。
仮に人脈なんて拡大してもマメにメンテナンスしなくてはあまり意味がないですし、そもそもそのメンテナンスの手間自体が人生の無駄遣いだったりする可能性もあったりします。
私なんて大学生の時、とりあえず友達作るのが使命だとばかりにネットワーキングっぽいことばかりしてた気がしますが、今思えば、友達のとこで毎日ダラダラ過ごす時間のいくらかでも自己啓発や企業研究やビジネススキルアップなどのなんだかカネになりそうなことに使っていればまた違ったとんでもなく凄い人生になっていたんじゃないかと(笑)
全部ムダだったとは言わないけれど、ネットワーキングで結構人生無駄遣いしたとは思ってます(笑)

まあ、満足する人生を送るために、自分の限られた時間、限られたリソースを何に割り当てていくか、は最大の命題ですので、大事なのは優先順位な訳で、ホント、小島さんのばっさりした言葉が響くんです。私も優先順位の低いものからのノイズに惑わされないよう、我が道を突き進むのに邁進しますと改めて誓ったのでありました。