理研の笹井さんの件から思うこと。

数日前に理研の笹井さんの自殺をニュースで知った時、本当に残念に思いました。
もし彼が生きていたら、この先ガンを完全に治す治療法が発見されたかも知れないのです。世界的な損失です。

それと同時に、彼を自殺に追いやった日本の社会を非常に恐ろしく思いました。
今までに、どんなに多くの会社経営者やビジネスマン、政治家、農家、芸能人等、何かの不祥事を起したためにマスコミにこっぴどく叩き上げられ日本の社会から抹殺されようとしたために、いたたまれなくなり思い悩み自ら死を選んできたことでしょう。
そして、そこ根底には日本独特の社会風潮があります。成功者を妬み隙あらば足を引っ張り合い、たとえ一度でも不祥事を起こそうものなら即社会から抹殺しようとし、本人も居場所がなくなり恥を感じて自殺してしまうし、恐ろしいことに社会すらも当然の制裁だとして自殺することをどこかでを期待している。
また、大人だけでなく、多くの子供、特に中学生までいじめ等の理由で自ら命を絶っている。

たった一つのコミュニティ(=グループ)から拒絶されたことで行き場を失い、すぐ自殺を考えてしまう、脈々と続くこんな日本の風潮が本当に恐ろしい。
そして、子供たちが教育を受け育っていく中でそんな社会風潮の影響を少なからず受けてしまうのが本当に恐ろしい。
世界を見てもすぐに自殺を考えるなんて日本人だけだし、自殺が重罪な国だってたくさんある。
例えばアメリカなんて、リーマンショック後破綻しかけて多額の税金を投入して持ち直したある米系大手保険会社の社長が税金投入直後に高額のボーナスを手に贅沢三昧していた話なんて有名だし、企業倫理とか何とかいっても彼らはそれが自分の責任だとも思わず平然としている。自殺を考えるなんてあり得ない。(別にこれがいいとは言わないが。)

もう、極端な話、日本の子供たちはインド人風に、No problem, Its not my fault...へへーん、ぐらいにタフにならないとダメだ。
多様性の中でもまれて、世間にはいろいろな考え方がありそれを受け入れる。そしてたかが一つのコミュニティに拒絶されたところで、大陸をどんどん逃げていけばいろんなコミュニティがあり再起できる場がいくらでもある、というマインドを幼少の時から育てなくてはならない。決して自殺なんて選択肢があってはならない。

そういう訳で、もう根拠のない自信でも何でもいいから、自己肯定感、自己効力感、そしてここでダメなら他に行けばいいじゃん、的なマインドを子供に植え付けられるような教育環境を与えなくてはならないなあと、切に思うのです。(手っ取り早く海外留学かインター環境とかになるんでしょうかね。以前の私の周りはそんなやつばっかでした。)

それと同時に、もともと純ジャパで責任感強すぎで恥の概念に染まり小さなことでくよくよしてしまう癖のある私も、子供にお手本を見せるべく?もっともっとタフなマインドをもって毎日生きていかねばならないと思うのでございます。