小保方さん騒動に思いを馳せる。

最近、何か辛いことがあったとき、まず小保方さんを思い浮かべます。
「あの小保方さんの大変さに比べれば今の私の状況なんて全くたいしたことはない。」
実際にはまったくその通りですし、そう思うと苦労がたいした苦労ではなくなりどうでもよくなる気がします。
そう、今やある意味、小保方さんは私の心のよりどころとなっています。

と、同時に、今回の小保方さん騒動から、企業社会において女性が陥りかねない(あるいは陥れられかねない)罠について改めて考えさせられました。
若い女性が、事業の話題性の演出のため、そして企業イメージアップのため会社によって利用され祭り上げられることは企業社会において普通によくあることです。例えば、「2X歳の若手女性社員が中心となって開発したXXというサービス!」といった見出しの記事をビジネス雑誌や新聞でよく見かけますが、多くの場合、実際の発案者は50代の部長(男性)、中心となって推進したのは40代の課長(男性)で、当の祭りあげられた若手女性社員は単なるプロジェクトの一員だったりします。40代や50代の男性管理職が成し遂げた新しいサービスといっても面白くもなく話題性にも欠けるため、若い女性社員が全部やったことにして盛り上げるのです。そしてもしその事業がうまくいかなかった場合、企業はスケープゴートとして当の祭り上げられた女性一人に全ての責任を押し付けて企業社会から抹殺することで事態を収束します。
一連の騒動を見聞きしていると、どうやら小保方さんもこういう意図で周囲の「大人」たちに成果の演出のため祭り上げられ、うまくいかなかったため独りスケープゴートにされたような感が否めません。(勝手な推測ですが)もしかしたらSTAP細胞自体のアイデアは彼女の上司のもので、その発案をもとに彼女は愚直に実験を遂行し論文を書いただけなのかもしれません。プロジェクトの綻びが出た今となっては、気がつけばあんなに頼りにしていた上司も相談役も同僚も潮が引くようにサッといなくなり、全ての責任を押し付けられ自分は企業社会から抹殺されようとしています。本当に恐ろしい事です。
男社長とは言わないのに女社長という言葉があるように、女性というだけで未だに話題性があるとされて興味の対象となってしまう世の中、(どこまで世間に若いと見なされるかは分かりませんが)私たち働くママも、若いx女性xワーキングマザー云々という要素を持つだけでちょっとしたことで持ち上げられる機会もあるかも知れません。もしそういう機会があれば浮かれず傲らず利用されてないか冷静に状況を見極める判断力を失わないでいたいものです。。。

小保方さんには是非強く生き抜いてまた捲土重来カムバックしてきてもらいたいですね。