妊娠して仕事を辞めようと思ったら。

最近1日30回ぐらいムスコに「イェーイ!」って言っているせいか、ムスコが私にむかって「△◎*※%ー\」と話しかけてきます。おそらく「いぇーい!」と言っているのでしょう。しまった、最初に覚えた言葉が「いぇーい!」だなんて。もっとまともな言葉を使っておけば良かった。でも、少なくともポジティブな意味の言葉であったことが救いかな。テンション高くないと子育てはできんのです。

さて、google analyticsを見たところ、このサイトに訪問された50%以上の方々が検索サイト経由で来られています。そこで、今後何らかの検索ワードでご縁があってこのサイトにたどり着かれ、妊娠を機に仕事を辞めようどうか迷われている方でかつご存じない方に向けてあえて書いておきたいと思います。あくまで一つの判断材料として頂ければ。

もちろん、世の中には様々な事情でやむを得ず、妊娠をきっかけに仕事を辞めざるを得ない方がたくさんいらっしゃることでしょう。
でも、もしそういった事情がないのであれば決断の前に以下を参考にしてみてください。
これは、先述のシェリル=サンドバーグさんの、
Don’t leave before you leave. に通じるところなのですが、
すべてを手に入れようとする女たち。 - MBAママの育児休暇
こちらではちょっと別のエコノミーの観点からやはりdon't leaveをお勧めしてみます。

要点を言うと、妊婦が会社に残るのと去るのでは、妊娠中と出産後の収入が激しく異なります。

会社に残って産休/育休に入る場合は、

1. 出産手当金
産前産後休暇中は、給料の3分の2が加入している健康保険組合国保を除く。)から支給されます。

2. 育児休業給付金
育児休暇中は、給料の2分の1( 支給上限あり。)がハローワークから育児休暇中最大1年半まで支給されます。育児休暇中は年金と健康保険の支払いが免除されます。

3. 傷病手当金
産休に入るまでの妊娠中に、悪阻や切迫流産/早産などの理由で会社を休んでしまった場合、給料の3分の2が加入している健康保険組合から支給されます。

上記は、2012年8月現在のものですが、もし興味がおありでしたら支給要件など詳細な情報は、ご加入の健保、ハローワークのホームページで確認してみてください。
上記は3つとも非課税です。税効果も考えると、やはりこのご時世無視できない金額と思われます。会社を辞めてしまえば何も支給されません。
辞めないことのメリットとして、育休後のjob securityという観点以外にもこの点はかなり重要なのではないでしょうか。

日本企業ではありがちだと思うのですが、もし上司から妊娠したら辞めろと言われた、とか、上司や同僚に迷惑をかけるから潔く身を引くとか思われている方がおられるかもしれません。
大丈夫ですよ、あなたの上司や同僚はそのうちクビになるか、異動するか、転職するか、事業撤退で解散するか、会社が買収されるかしてあまり関係のないところへ行ってしまいますから。(ちなみに私はこれ全部経験しました。)彼らは、あなたとあなたの子供を全然守ってくれる訳じゃないので変な気をまわさなくてもいいんですよ。これは正当な権利なんです。今まで他の人を一生懸命支え続けてきたのですから今度は少しの間支えてもらいましょう。復帰してまた支える側に回ればいいんです。

これ、結構知らない方多いんじゃないでしょうか? 私だって妊娠するまで知らなかったんですから。妊娠前から知っておくと、自分が人生のどのステージで産みたいのかなどちょっと意識が変わることもあり得ますよね。

お母さんになるからには子供のためにもいろいろな意味でたくましくタフにならなきゃ。(と自分に言い聞かせます。)

ムスコと散歩していて前を通り過ぎるたびにずっと前から気になっていたんだけれど、ベビーカーだしなーと思って遠慮して入れなかったニコライ=バーグマンのフラワーカフェ、勇気を出してムスコとドアを開けてみました。

http://www.nicolaibergmann.jp/
なんのことはない、ベビーカーOKじゃないですか。お花畑よろしく店内は美しすぎて本当に目の保養になりました。

タフになるって、勇気をもって踏み出すって大切ですね。だってそこにはお花畑がひろがっているんだもん。