「営業部長 吉良奈津子」

7月の3連休に1日夏休みをくっつけて3泊4日で沖縄の本島に行ってきました。
滞在中は天気も良く、沖縄ブルーに癒されいいリフレッシュになりました。



さて、あまりテレビを見ない私ですが、昨日、SNSで知ったフジテレビのドラマ、「営業部長 吉良奈津子」の第1話の見逃し配信をネットで見ました。バリバリのキャリア女性が40歳を目前に結婚出産し、3年の育休を経て、育休前とは全然違う部署に営業部長として職場復帰するという内容です。トレンドに乗っていて結構面白いなあと思いました。
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劇中に、主人公が仕事繁忙期にベビーシッターを雇おうかどうか悩むシーン「ベビーシッターはお高いし、他の人の手に子供を預けるなんて」が出てきます。結局彼女はベビーシッターを雇い、復帰直後からバリバリ働く訳ですが、私達夫婦も、ちょうど1年ちょっと前の私の海外出張をきっかけに、以来週一回ずっと、ベビーシッターをお願いしています。

私達夫婦の共通した価値観、それぞれのキャリアや自己開発に使う時間は常に必要である、子供はいろいろな人の手によって育てられる方が良い、という共通した認識があったのと、信頼できる素晴らしいシッターに巡り会えたのとでバリアなくベビーシッターをお願いしました。
よく、「稼ぎが多いから、そういうことできるんだよね」とか言われますが、別にうちは金持ちでもないし、毎日セレブのような生活を送っている訳でも何でもありません。単に、夫婦が何に価値を感じるかの価値観の問題なだけです。うちは、シッターさんにお願いしている時間を将来のキャリアや趣味などの自己開発に充てることで、気持ちもリフレッシュし毎日の育児も仕事もがんばれるといったいわば現在と将来への投資です。もちろんシッターに価値を感じない家庭は、その分浮いたお金で高級車を買ったり貯蓄に回したりとお金の使い道の価値観は色々あります。
私の場合は、その時間を繁忙期は残業に当てたりすることも稀にありますが、大体特別な予定のない時は、ジムやピラティスに行く→ディスカッショングループに行く&夕食→帰宅、といった感じに使います。

ここで最近ハマっている「ディスカッショングループ」の話を少し。これは、南青山のカフェで、世界各国から集まった若者たちと日本人が英語でいろんなトピックをディスカッションするというものです。(単にだべっているだけかもしれませんが。)
最近面白かったのは、海外旅行がテーマとなり、私が「オランダが景観は素晴らしいがフードはイマイチ」的なことを言った途端、ブルガリア人の若い女性がキレて、「日本人はいつも食べ物のことばっかり話してる!それぞれの都市の価値を決めるのは食べ物じゃないわ!」と怒って言いました。彼女が言うには、ヨーロッパ人は食べ物のことなんか気にしない。世界を旅するときは食べ物以外のことに注意を払い、総合的に冷静に都市の魅力を判断するわ!だって、ヨーロッパではたいして美味しい食べ物なんかないんですもの。」
これを聞いて、そうだよな、と思います。食べ物を始め、階級社会かつ成熟社会でもともとそう豊かでも平和でもない場所に暮らしている人たちは、「まあ、こんなもんさ」、という意識(=そう要求が高くない)が常にあります。すでに社会的に大人なわけです。豊かな日本人みたいにあれもこれもと要求が高く尽きることのない人たち(=要求水準が高いので幸福を感じる度合いが低い人たち)とは違います。幸福は相対的なもの、それをどう自分で見いだすかにに尽きますよね。
また、キャリアに関するトピックで、「日本では未だに大企業に30年いるのが当たり前だと思っている人もいるし、職を次々変えるのは良くないことだと思われている」と言ったところ、スウェーデン人の女性が「スウェーデンでは、例えば一つの会社に10年もい続けただけでもう社会的に評価されないわよ。この人は消極的な安定志向で、自分の能力をさらに高めようといった意識に欠けていると見られるわ。また、みんなその会社が辛かったり合わないと思ったら数日だろうがすぐ辞めるわよ。そんな環境にいること自体がお互い不幸じゃない。」
特に決まったトピックもなく、ただ英語でだべっているだけかもしれませんが、それでも他の文化圏の人と話すのは気づきが多くて非常に刺激になります。面白いのでしばらく通い続けよう。

価値観なんぞ人それぞれ、いろんな価値観に触れて、自分の幸福感にさらに磨きをかけたいと思います。