子どもを持つということ。

今日は結婚記念日です。7周年です。息子と迎えるのはこれで3回目です。

結婚後も5年ぐらいは仕事に遊びに毎日好き放題やるのに精一杯で、子どもを持つことなんて全く考えられなかった。
もともと家庭的な性格ではないと思っていたし、とうてい自分が子どもの面倒を見ることなんてできるとは思えなかったし、家事育児仕事をこなすスーパーマザーになんて自分はなれるはずもなく、子どもがいるとあれもできないこれもできないと恐怖すら覚えていました。
しかしながら30代半ばを目前にして、そんな私でも、

a. 優秀な愛するあの人の遺伝子をこの世に残しておきたいと思った。
b.子どもを産み母となるという女性ならではの可能性(=チャンス)を自らの手で完全に潰してしまうのはいかがなものか?
c.このまま60歳まで、仕事して旅行して飲みに行ってといったような日常をただ延々と繰り返し過ごすことがそら恐ろしくなった。
d.震災で、「ああ、人間いつ死ぬかわからないよね、やりたいことは今やってしまおう」と思った。

という理由から子どもが欲しいと思うようになり、また、以下の要因も私の背中を押してくれ、

e.夫婦ともに職場と自宅が隣接区域であり盤石な育児協力体制を敷けると確信した。
f.認可/認証でない完全私立にしろ復帰時に入れられそうな保育園がどこかしらあった。

幸運なことに子どもが欲しいと思ってから3ヶ月後に自然妊娠し、無事出産に至りました。
確かに、自分の自由な時間は減ったけれど、それでもなんだかんだ言って、しっかり仕事して旅行にも食事にもショッピングにも行って読書もしてたまに友達と飲みにも行ってと別に何もかも我慢している訳ではなく毎日楽しめているし、子どもがいない時代に戻りたいかと言われても、全くそうは思わない。息子のいない生活なんて考えられない。
でも、自分が母になる前は、「子どもを持つって大変そう、私には絶対無理」といつも思っていました。それは、やはり子どもを持つ周囲の女性達がものすごく大変そうにしていたのを見聞きしてきたからだと思います。

しかし自分が子どもを持つようになって、それは必ずしも当たってないなあと思うようになりました。
たまたま復職前に読んだ本↓

この本自体は、「そんなことが全てできるスーパーマザーは著者様、あんただけでございますよ。」といった、私自身にはあまりマネできないような現実味のない内容だったのですが、一つだけ素晴らしいことが書いてありました。
「職場にいるワーキングマザー達は概して、残業ができない等の理由で周囲に迷惑をかけていると感じ、対外的には敢えて子育ての大変さを全面に打ち出している。職場に対して、仕事で周囲に迷惑をかけているのに、自分が育児を楽しみ幸せな家庭生活を送っていることを知られないようにとても気を使っている。職場では育児の辛さを全面的に打ち出している彼女達だか、ひとたび家に帰ると子どもととても充実した楽しい家族生活を送っている。」

それを受けてさらにこの著者は続けます。

「しかしながら、職場の人たち、特に独身女性達は、彼女達が育児と仕事の両立が辛そうな顔しか見ておらず、実は彼女達は自宅で子どもと幸せな家庭生活を送っていることを知らないため、子どもを持つことは辛く大変なことだと認識してしまう。そしてそういった間違った認識が広がってしまい、若い女性達は『私には無理』と思うようになってしまう。」

確かにそれはあると思います。
子持ち女性達が職場で申し訳なさそうに働くのではなく、大変ながらも、家庭での生活そのまま生き生きと楽しそうにしていれば、「私にもできるかも。」と若い女性達の背中を押すことができるのではないでしょうか。こういった雰囲気、イメージづくり重要、保育園を増やすことだけが少子化対策ではないですしね。

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