3ヶ月検診と「シンプルライフ」

昨日は渋谷区の乳房ケア券を使用して、助産師さんに自宅まで来てもらい母乳マッサージをしてもらいました。最近また左のおっぱいが痛くて詰まりかけてるんだろうなでも母乳外来に行くほどでもないしなと思ってケアしてもらったところ、もうおっぱい出る出る。おっぱい飛ばし大会とかに出たらおそらく3位以内入賞とか出来そうです。骨盤と一緒でおっぱいも定期的にプロにケアしてもらうのがsustainableに良い状態を保つ秘訣ですね。
ちなみに助産師さんによると、薄いカルピスみたいな色の母乳は新鮮なもので、牛乳みたいな白い色をした母乳は詰まっていたせいで鮮度が落ちているものだそうです。

今日は、恵比寿保健所にムスコの3ヶ月検診とBCGの予防接種を受けにいきました。ムスコの体重は7kg半ばで集まっていた他の赤ちゃんより明らかにデカいのですが、小さいのに首すわりが完成している赤ちゃんが結構いました。しまった!毎日のうつぶせ遊びを適度にサボっていたからムスコの首の筋力が鍛えられなかったのか!と0.1秒だけ自分を責めましたが、医師の診察によると、ムスコの頭は月齢平均よりデカく重いため多少首すわりの完成が遅れているが、ほとんどすわってきているのでそのうち完成するでしょう、とのことでした。要するに小さく身軽な赤ちゃんの方が首すわりが早いようです。
それにしてもBCGって、未だに9本の針がついたハンコ注射を2発するんですね。つまりムスコは今日18本の針を刺されたわけです。私でも大泣きしますよ。

あー、妊娠してから海外旅行してないなーと、本屋でムスコとぶらぶらしていて見つけて立ち読みしてそのままお買い上げした本なのですが、
社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!
特に印象的だったのは、著者のちきりんさんが過去にアフリカのサバンナを旅された時の記述でした。身も蓋もないですが、大雑把に要約すると、
「キリンの子供がライオンの家族に食べられている姿を遠巻きにキリンの母親が見ていた。そこにはただ生きるために食べるというシンプルな原理が存在しているのみで、先進国に蔓延している、楽しくないとか、社会に貢献してないとか、生き甲斐がないとかいう概念はない。自分はただ、明日生きるために生きている。自分はこれからの人生をシンプルに生きようと心に誓った。」
この話を読んだとき、学生の時に読んだノーベル賞作家のパール=バックさんの「大地」という有名な小説をふと思い出しました。身も蓋もないですが、大雑把に言うと、中国の貧しい農民が一生懸命働いて地主になっていく過程で、人間の一生で起こりうるあらゆるイベントの大百科事典みたいなものが織り込まれているのですが、全体を通して根底には「子供を育てるために、家族を養うために、明日も生きるために必死で働き、生きる。」というガッツみたいなものが流れています。
ーーー明日生きるために、一生懸命生きるーーー。
例えば今日、私が赤ちゃんを連れて指定された時刻に恵比寿保健所に3ヶ月検診を受けにいくためには、それこそ多くの段取りとプロセスが必要です。真夏日の朝指定された時間に辺鄙なところ( 私の自宅から会場までのアクセスが異常に悪いだけです。)に赤ちゃんを連れて行く事がどれだけ大変なことかは小さな子供を持つお母さんはよくご存知のことでしょう。目標達成のためのプロセスとしては、

1. 当日の出発から到着時間帯の天気や気温を調べる。会場内に授乳室やオムツ替え施設があるかをチェックする。
2. 利便性やリスク要因を考慮し会場までの交通手段を選ぶ。
3. 交通手段、会場のルールやスペースなどの制限、荷物を持った自分のキャパや機動性などを考慮し、赤ちゃんを会場まで持ち運ぶ手段を選ぶ。(ベビーカー OR ベビーキャリア(抱っこ紐)OR チャイルドシート等)
4. 指定受付時間から逆算して出発時刻を決める。
5. 出発時刻から逆算しておっぱいを飲ませる時間を決める。出発直前のウンチ漏らしによるお着替えなどのリスク要因を考慮しバッファを設定する。外出先でのウンチ漏らしを避けるため、おっぱい後はバウンサーに乗せて便通促進プロセスに入る。
6. 上記を逆算して自身とベビーそれぞれの起床時刻を決める。前日に荷物を準備しておく。etc...
7. 出来上がったフローについて事前にイメージトレーニングしておき、ひっかかったところは適宜プランを修正する。

私は毎日こんなことを繰り返しているわけです。子供と検診と予防接種に行き、帰りに目当てのカフェでランチをとるという任務を遂行し完了する。今の私にとっては毎日が目標達成と成功体験の連続です。まさしく、子供と明日生きるために生きています。そこにはあまり余計なことを考える余地はありません。
子供ができてから、より人生がシンプルになっていくと実感します。

そして、明日、ムスコを彼の人生3回目の新幹線に乗せてお里帰りします。2回目までは夫に付き添ってもらったのですが、明日は一人です。
そしてムスコを持ち運ぶ手段として選択したのが、出産準備で買っておいたにも関わらず、今まであまり出番のなかった「エルゴベビーの抱っこ紐」、いよいよ役に立ってもらう日が来ました。
【USA正規品】エルゴベビー×ペチュニアピックルボトム・オーガニック ポルトフィーノ【並行輸入】

抱っこ紐装着練習と動作確認として、エルゴベビーでムスコを体にくくりつけて郵便局へ住民税を払いに行きました。この時はムスコが私の腰のところでぶら下がったようになってしまい、通り行く人々から注目を浴びてしまう始末。装着状態が変だったのと汗だくになったのとムスコが泣き叫んだのと税金を払うのと学資保険を勧められたのに気を取られて結局カードをATMに忘れてきてしまい、局員さんが保管してくれているということで再度郵便局へ。運良く2度目の動作確認のチャンスを与えられ、今度は工程を修正してうまく装着できました。明日への自信につながりますね。あとは更なる成功体験を重ねるべくイメージトレーニングをしてムスコをお風呂に入れて寝るだけです。